ベトナム、コメ輸出650万トンに増加 18年見通し 品質・付加価値向上で1割強増

ベトナム最大都市ホーチミン郊外の水田で作業する農業労働者(ブルームバーグ)
ベトナム最大都市ホーチミン郊外の水田で作業する農業労働者(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナムは2018年のコメ輸出量が650万トンに達するとの見通しを、農業・地方開発省のハー・コン・トゥアン副大臣が示した。17年は580万トンだった。国営ベトナム・ニューズが報じた。

 トゥアン氏によれば、輸出量の大部分を輸出額への貢献が大きい高品質米が占め、普通米の割合は20%を下回った。ベトナム米の品質向上に伴い、輸出額も増加したという。

 ベトナム米の1トン当たり輸出額は16年の435ドル(約4万8000円)から17年には450ドルに高まり、今年1~2月は475ドルとなっている。

 農業・地方開発省によれば、1~2月のベトナムのコメ輸出量は前年同期比17%増の86万1000トン、輸出額は同34%増の4億1900万ドルだった。

 最大の輸出先はフィリピンで、輸出シェアの26.9%を占めた。中国がこれに続き、23.5%だった。

 ベトナム米の輸出が伸びている背景には、コメ生産体制の改革により効率性が高まり、品質と付加価値が向上したことがある。さらに、この2年間で多くのベトナム民間企業が世界の輸出市場に加わった。

 トゥアン氏は、ベトナム政府がコメの品質改善に向けて尽力しているとし、政府が同国ブランドのコメの改良を重視していることを示唆した。

 ベトナム北部ハイフォンでは同市初のオーガニック(有機栽培)米の生産プロジェクトも始まり、4種の高品質米が栽培用に選ばれた。ハイフォンは30年までの12カ年計画を立て、25年までにハイテク農業都市への成長を目指している。

 同市では現在7社が300ヘクタール規模のハイテク農業を営む。さらに12社が投資総額8兆6000億ドン(約41億円)の面積1300ヘクタール余りに及ぶハイテク農業プロジェクトを計画している。(シンガポール支局)