ZTEでトランプ氏変化 米国、中国に輸入増を強く要求へ 第2回会合始まる

青島港に停泊するコンテナを満載した大型貨物船=4月6日、山東省青島市(AP)
青島港に停泊するコンテナを満載した大型貨物船=4月6日、山東省青島市(AP)【拡大】

 トランプ米政権は16日、訪米中の中国の劉鶴副首相ら交渉団との通商協議を17、18両日にワシントンで開催すると発表した。貿易をめぐる米中両国の緊張が高まる中、2回目の公式会合となる。

 ホワイトハウスによれば、米側はムニューシン財務長官が代表を務めるほか、ロス商務長官、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らが協議に参加する。

 米中協議では、トランプ政権が中国通信機器大手、中興通訊(ZTE)に科した制裁の見直しも主要議題となる見通し。トランプ大統領はツイッターで一度は制裁緩和を示唆した。しかし、16日にはツイッターへの投稿で「ZTEに関しては同社がより大きな通商取引に関連しているという以外、何も起きていない。中国はもっと譲歩すべきだ」と中国側を牽制(けんせい)した。米側は協議で対中貿易赤字の大幅削減に向け、輸入増加を強く求める方針だ。

 中国商務省の高峰報道官は17日の記者会見で、米国が迅速に行動し、ZTEを公平に扱うことを望むと語った。

 一方、劉氏は16日、通商政策を担当する下院歳入委員会のブレイディ委員長(共和党)や与党・共和党幹部のハッチ上院財政委員長(ユタ州)らと会談した。米議員らは不公正な貿易慣行の是正を求めた。

 ブレイディ委員長は会談後、記者団に対し、「この機会を逃さず、長きにわたるこうした懸念に対処し、引き続き米中の関係をより公正な方向に発展させるよう劉副首相に求めた」と説明。同委員長によれば、劉氏は米国製品に対する中国国内の需要を押し上げることにより、貿易不均衡の問題に対処したいと語ったという。

 その後、劉氏と会談したハッチ委員長は、トランプ政権が先に発表した関税を実際に賦課することになりそうかとの問いに対し、「実施されると思う」と述べ、合意の見通しに一段と悲観的なトーンを打ち出した。

 中国国営新華社通信は中国版ツイッター「微博」で、劉氏が米議員との会談で、米中両国は通商問題を相互尊重の下、対等の立場で扱うべきだと発言したと伝えた。(ブルームバーグ Erik Wasson、Mike Dorning)