外銀規制の緩和検討勧告へ FRB副議長、損失吸収基準引き下げ促す

クオールズ銀行監督担当副議長
クオールズ銀行監督担当副議長【拡大】

 米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ銀行監督担当副議長は16日、ハーバード・ロースクールでのイベントで講演し、連邦準備制度が米国内に事業展開する外国の銀行に対し特に高い損失吸収能力を義務付けていることについて、緩和を検討すべきだとの見解を示した。

 クオールズ副議長は米国内で事業活動を行う外銀に適用される総損失吸収能力(TLAC)基準を引き下げるべきかどうかの再検討を連邦準備制度に勧告するつもりだと語った。

 同基準が引き下げられれば、米国外の規制当局の水準に近づくことになる。クオールズ氏は「連邦準備制度の現行基準は世界的に見て最も高い水準にあり、破綻処理の実行可能性や米国の金融安定性に悪影響を及ぼすことなく同基準を引き下げることができれば、米国外の当局にも規制緩和を促し、海外に展開する米銀に利益をもたらし得る」と指摘した。

 また、クオールズ氏は大手銀が経営破綻後の事業整理の道筋を示すいわゆる「生前遺言」の方式について、「連邦準備制度は一般からの意見聴取を行う見込みだ」と述べた。また、連邦準備制度が銀行に対し、個々の部門での資本と流動の配分を指示する方法についても検討しているとした。(ブルームバーグ Jesse Hamilton)