「世紀の空売り」リップマン氏が観測 次の危機、震源は「社債と株」

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 サブプライム住宅ローン証券の下落を見込む「世紀の空売り」に携わったことで知られるグレッグ・リップマン氏は、次に金融市場を揺るがすのは社債だとみている。

 かつてドイツ銀行でトレーダーとして働き、現在は自身で設立したリブラマックス・キャピタルで約30億ドル(約3310億円)を運用するリップマン氏は、次の下落局面では社債と株式が最も大きな痛みをもたらすだろうとブルームバーグ・テレビとのインタビューで語った。

 過去10年の超低金利を生かして借り入れを増やしてきたのは企業だと指摘。個人向けローンに関連した投資は前回の危機のような打撃を免れるだろうと述べた。

 リップマン氏は「第1四半期のボラティリティー(変動性)がもっと大きな現象の前触れだとすれば、仕組み商品よりも社債と株式の市場が大きな波乱に見舞われると思う」と語った。「個人の負債は危機前より減っているが、企業は増えている」と指摘した。

 現時点で差し迫っていないにしろ、次のリセッション(景気後退)は将来的に予想され、2008、09年の世界的な金融危機ほど深刻ではないが、より長期にわたり、むしろ2000~02年に近いものになるとの見方も示した。(ブルームバーグ Shannon D.Harrington、Erik Schatzker)