豪たばこロゴ規制で上訴へ 産地4カ国、WTOの1審判断に不服

 たばこの包装にロゴなどの使用を禁止するオーストラリアのプレーンパッケージ規制をめぐり、同国の主張を認めた世界貿易機関(WTO)の1審の判断を不服として複数の国が近く上訴する見込みだ。WTOの2審に当たる上級委員会のバティア委員長がスピーチで明らかにしたもので、その内容がWTOのウェブサイトに掲載された。

 1審に当たる紛争処理小委員会(パネル)は、豪州のたばこ規制が合法的な公衆衛生措置に相当するため通商法に違反しないとの同国の主張を支持したと、ブルームバーグは昨年、決定の未公表を理由に匿名で語った複数の関係者の話として伝えていた。上訴が行われれば、上級委は90日以内に判断を下す必要がある。

 豪州は2011年、他国に先駆けてたばこのロゴを禁止した。しかし、たばこを生産するキューバとドミニカ共和国、ホンジュラス、インドネシアの4カ国が12年と13年に提訴。豪州のプレーンパッケージ規制が商標や地理的表示など標示の利用を不当に制限し、いくつかのWTO協定事項に違反すると主張していた。

 一方、企業の知的財産権を保護するTRIPS協定は「公衆衛生や栄養摂取の保護に必要な措置の採用」をWTO加盟国に認める例外を設けている。(ブルームバーグ Bryce Baschuk)