豪住宅市場は秩序ある減速 現地銀2位、ローン債権の健全性訴え

 オーストラリア2位の銀行、ウエストパック銀行のブライアン・ハーツァー最高経営責任者(CEO)は、「豪州の不動産市場は秩序立った減速の方向にある」との見方を示した。

 同行は自行の住宅ローン債権の健全性について投資家を安心させたい意向で、上期(2017年10月~18年3月)決算発表の際、住宅ローン債権は「基本的に健全」だと説明した。決算は住宅ローンの継続的な伸びや減損処理の減少に支えられ、現金利益が前年同期比6%増と予想を上回った。ウエストパック銀の株価は4月に下落。住宅ローン債権の質をめぐる懸念からUBSグループが投資判断を引き下げたことが響いた。UBSが分析したのは豪州金融セクターの不正行為に関する調査で公表されたデータで、収入に占める返済額の割合(DTI)が7倍を超えるローンが抽出されたローンの35%に上った。

 ハーツァーCEOは「信用の質は良好で住宅需要も存在する」と指摘。「伸びは若干落ち込むかもしれないが、予想できる結果だ。そこに表れているのは住宅市場の秩序だった減速であって、住宅市場縮小と混同すべきではない」と強調した。(ブルームバーグ Emily Cadman)