ベトナム、木工品輸出に影 深刻な原材料不足、中国と争奪戦 (1/2ページ)

木製パネルを運ぶ作業員。ベトナムの木材輸出は苦戦しそうだ=北部ハノイ(ブルームバーグ)
木製パネルを運ぶ作業員。ベトナムの木材輸出は苦戦しそうだ=北部ハノイ(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナムは今年、木工製品の輸出の苦戦が予想される。今年は貿易協定の相次ぐ発効で恩恵を受けられる可能性があるものの、原材料の木材の不足が深刻化しているからだ。国営ベトナム・ニューズが報じた。

 ベトナムは家具など木工製品の輸出で世界第3位、東南アジア諸国連合(ASEAN)では首位に立つ。2018年は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の代わりに交渉中の「包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)」やEU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)が発効する見込みで、輸出需要の高まりに期待がかかる。

 ただ、ベトナム木材・林産物協会のグエン・トン・クエン副会長は、輸出力の向上に向けて、技術進化や労働力の変化に対応する政策や指針が必要だと指摘する。

 さらに、木材の十分な確保も輸出拡大に欠かせない。クエン氏は、中国との木材をめぐる争奪戦の熾烈(しれつ)化を懸念する。中国は18年に約6000万立方メートルの木材の調達が必要になるとの試算もある。

 クエン氏は「中国がこの大量調達を実現するため周辺国から木材を買いあさり、ベトナムをはじめASEAN各国は競争圧力にさらされる」とみる。ラオスやカンボジア、ミャンマーは木材の輸出禁止を継続し、需給が逼迫(ひっぱく)する見通しだ。

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