薬局に行かなくてもテレビ電話で薬購入可能に 特区の兵庫・養父が検討

 国家戦略特区に指定されている兵庫県養父市が、タブレット端末などのテレビ電話機能を使い、薬局に行かなくても処方薬が購入できる事業の導入を検討していることが29日、市への取材で分かった。実現すれば全国初。市は今後、特区の区域会議で提案する予定。

 現在、テレビ電話を通じて医師に診療してもらうことは可能だが、処方薬を購入するには薬剤師と直接会って説明や服用の注意を聞く必要がある。養父市の山間部では過疎が進んで処方薬を受け取れる薬局への移動手段が限定され、高齢住民の負担になっていた。

 養父市によると、検討中の事業は、テレビ電話で診察した医師が処方箋を出し、その画像データを患者本人と薬局に送付。薬剤師がテレビ電話で患者に服薬指導し、薬は処方箋の原本を薬剤師が確認してから発送される仕組みという。初診や急患は対象外で、数カ月に1回は直接対面の診療が必要になる見込み。

 養父市は2014年に国家戦略特区に指定。制度を活用し、今月からマイカーで地元住民や観光客を有料輸送する事業を始めている。