渋滞・残業解消、煩雑作業はAI任せ? 成長戦略で様変わりする未来の暮らし (1/2ページ)


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 成長戦略が実現すれば、働き方や日常生活もより便利になりそうだ。第4次産業革命による技術革新で、未来の暮らしはどう変化するのだろうか-。

 20××年。大手電機メーカーに務める40歳の会社員A子さんは、同じく会社員の夫と小学5年生になる息子の3人暮らし。

 「昔は満員電車に揺られていたが、本当に通勤が楽になった」。A子さんはしみじみとつぶやいた。

 朝、A子さんは夫と息子を見送ると、スマートフォンのアプリで、通勤に使う自動車を呼び出す。自動運転のため、車内テレビでニュースなどもチェックできる。交通データはインターネットを通じて管制されており、事故も少なく渋滞からも解放された。

 会社に着くと、早速テレビ会議。ネットで世界中とつながり、中国人の同僚が画面越しに「新しい事業は順調ですか?」とAIが自動翻訳した日本語で問いかけてきた。A子さんが「順調です」と答えると、瞬時に自動翻訳されて先方に伝わる。

 資料作成など煩雑で単純な作業はAIやロボットがやってくれる。仕事が効率的になり、A子さんは「そういえば残業もしなくなった」と振り返る。

 A子さんが定時に家に帰ると、既に帰宅していた夫が、かかりつけの医者とパソコンの画面越しに話していた。

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