MS、ゲームスタジオ倍増 ソニー、任天堂と競争激化にらみ

10日、米マイクロソフトが開いたカンファレンスでプレゼンテーションする家庭用ゲーム機「Xbox」の統括者のフィル・スペンサー氏=ロサンゼルス(AP)
10日、米マイクロソフトが開いたカンファレンスでプレゼンテーションする家庭用ゲーム機「Xbox」の統括者のフィル・スペンサー氏=ロサンゼルス(AP)【拡大】

 米IT大手マイクロソフトは10日、ロサンゼルスで12日に開幕する世界最大級のゲーム見本市「E3」に先立ち、プレスカンファレンス「E3ブリーフィング」を開催し、新作ゲームなどを発表した。発表した新作タイトルは、人気シューティングゲーム「ヘイロー」シリーズ最新作「ヘイロー・インフィニット」、ロールプレーイングゲーム「フォールアウト76」、レーシングゲーム「フォルツァ・ホライゾン4」など全52タイトル。このうち、15タイトルが世界初公開だった。

 家庭用ゲーム機「Xbox」の統括者であるフィル・スペンサー氏はカンファレンスで、プレイグラウンドやコンパルション・ゲームズ、ニンジャセオリー、アンデッド・ラブズなどゲームスタジオ4社の買収と、「ザ・イニシアチブ」と呼ばれるスタジオを新設することを発表した。これにより、マイクロソフトが保有するゲームスタジオの数が倍増したと説明した。

 このほか、次期ゲームコンソールを開発中だと明らかにしたものの、詳細を控えた。また、家庭用ゲーム機「Xbox One」の価格を50ドル(約5500円)値下げすると発表した。

 スペンサー氏によると、マイクロソフトは既存のゲームシリーズへの投資を拡大するとともに、新作ゲームの開発も検討しているという。ライバルのソニーや任天堂との競争激化をにらみ、新たに獲得したスタジオなどを通じてゲーム事業の強化を図る。

 ゲームがストリーミングや放送、複合現実(MR)を含むサブスクリプションサービスに移行する中で、マイクロソフトは好位置につけている。米モルガン・スタンレーのアナリスト、キース・ワイス氏は、マイクロソフトが大規模な顧客ベース、自前のコンテンツポートフォリオやクラウド能力を持っていることから、「ゲーム版ネットフリックス」となる可能性があると指摘している。(ブルームバーグ Christopher Palmeri、Dina Bass)