【東京市場の注目銘柄】(12日)LINE、8.1%高

 ≪決済サービスの利用店舗拡大≫

 ■LINE(3938) 前日比8.1%高の4430円。野村証券は、LINEアプリを使った決済サービス「LINEペイ」の利用店舗数の拡大と流通総額が増えるのに伴い、出遅れた株価パフォーマンスは改善すると分析。LINEペイの送金機能は送り手と受け手の両方が同じ機能使う必要があるため、軌道に乗れば規模の経済が発揮しやすいとみる。

 ■スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684) 4.9%安の5030円。みずほ証券は、日本時間12日未明に配信されたビデオプレゼンテーションで、注目されていた「ファイナルファンタジー(FF)7リメイク」や「アベンジャーズ(仮)」など2020年3月期以降の主力タイトルに関するアップデートが全くなく、短期的な株価のリアクションを警戒した。

 ■GMOインターネット(9449) 4.8%高の2950円。クレディ・スイス証券は目標株価を2500円から3530円に上げた。仮想通貨交換事業は口座数拡大、収益性向上が期待できるとし、四半期で10億円程度の利益を見込む。仮想通貨マイニング(採掘)は仮想通貨の価格変動の影響を受けるが、自社開発のマイニングマシン販売で変動リスクの低減が可能とみる。

 ■マクロミル(3978) 4.1%高の2514円。NECと生活者データの利活用領域で4月から協業を開始したと12日に発表、人工知能(AI)のマーケティングソリューションを共同開発する。生活者のより本音に近い選好傾向の分析などを実証実験し、19年のサービス開始を目指す。

 【鉄道】 JR東日本(9020)が3%高の1万1055円、JR東海(9022)が1.7%高の2万3595円、JR西日本(9021)が2.6%高の8127円、JR九州(9142)が1.7%高の3595円など。モルガン・スタンレーMUFG証券は、鉄道需要は国内GDP成長率と連動性が高いと分析。18年度GDP成長率をプラス1.3%、19年度プラス1.1%と見込む中、大型イベントの開催予定かなどら成長率を超す、鉄道輸送の伸び率を予想した。

 ■MonotaRO(3064) 6.3%高の4750円。5月の単体売上高は前年同月比31%増の84億4100万円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、営業日数調整後も顧客獲得と1顧客当たりの購入額が順調に上昇したと評価した。

 ■正栄食品工業(8079) 10%安の3980円。4月中間営業利益は前年同期比10%減の31億8800万円。生産子会社の製造ライン新設に伴う工場用消耗品の取得費用や修繕費の増加で原価率が上昇、物流費などの販売費増も響いた。

 ■SUMCO(3436) 2.8%安の2513円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、スマートフォン需要が低迷する中、競合他社の設備投資額の大幅増など、先行きのウエハー需給に対する懸念が出始めていると指摘した。

 ■ピジョン(7956) 3.5%高の5390円。SMBC日興証券は、投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価7000円で調査を開始。国内の少子化という構造的リスクを持続的成長の原動力へ転換し、世界の生後0~18カ月の乳幼児を最終ユーザーに取り込める技術力とブランド力で高成長を実現する確度が高いとした。19年1月期の営業利益は会社計画(前期比5.1%増の204億円)を上回る224億円、来期は255億円を見込む。

 ■シーズ・ホールディングス(4924) 16%安の5230円。17年8月~18年4月期(3四半期累計)営業利益は前年同期比10%減の55億600万円と、通期計画(104億円)に対する進捗(しんちょく)率は53%にとどまった。容器不足によるラボラボブランドの出荷調整や通信販売リベート増などが響いた。(ブルームバーグ)