北海道天塩町、都内主婦を公認インスタグラマーに 旬の食材、料理写真でアピール (1/2ページ)

北海道天塩町の旬の素材で料理をつくるナヲさん=東京都中央区(ナヲさん提供)
北海道天塩町の旬の素材で料理をつくるナヲさん=東京都中央区(ナヲさん提供)【拡大】

 全国の自治体で、ベンチャー企業との協業による地域振興プロジェクトが相次いでいるが、北海道天塩町ではベンチャー企業を通じて町の魅力を発信するインスタグラマーを公募し、町の知名度向上につなげている。

 東京都中央区在住の主婦、ナヲさん(ユーザー名、34)の自宅には4月中旬、海岸に自生する山菜のハマボウフウや肉厚のホッキ貝、ラム肉など、天塩町の春の食材が届けられた。早速、ホッキ貝の炊き込みご飯、ハマボウフウとホッキ貝のあえ物、ラム肉の塩焼きなどに調理。完成した料理を写真に撮って、インスタグラム(写真投稿サイト)に載せると、たちまち3000件を超える「いいね!」が集まった。

 天塩町は、道北にある日本海に面し、天塩川河口に位置する。漁業と酪農が基幹産業の人口約3200人の小さな町だ。札幌からは車で5時間以上、稚内からでも1時間半はかかる。

 そんな天塩町の魅力を知ってもらおうと、町は人材サービスを手掛けるベンチャー企業、ビズリーチ(東京都渋谷区)が運営する求人サイト「スタンバイ」を通じて、今年1月に町公認インスタグラマーを公募。約5万5000人のフォロワーを持つ、東京の主婦に白羽の矢を立てた。

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