ミャンマーの水産物輸出、2年内に30億ドル 昨年度7.1億ドル

市場で調理済みの魚を販売する男性。ミャンマーは水産物輸出が急拡大している=首都ネピドー(ブルームバーグ)
市場で調理済みの魚を販売する男性。ミャンマーは水産物輸出が急拡大している=首都ネピドー(ブルームバーグ)【拡大】

 ミャンマーは、水産物の輸出が急拡大している。農業・畜産・灌漑(かんがい)省のデータによれば、2017/18年度(17年4月~18年3月)の水産物輸出量は20年ぶりの記録的水準となる56万トンに増加した。輸出総額は7億1100万ドル(約784億908万円)だった。現地紙ミャンマー・タイムズなどが報じた。

 農業・畜産・灌漑省によれば、水産物輸出量は15/16年度が35万8000トン、16/17年度が43万トンと上昇が続いている。輸出額は15/16年度が5億ドル、16/17年度が6億ドルだった。ミャンマー漁業連盟の幹部は「技術や資源、設備に適切に投資が行われれば、輸出額は今後2年以内に倍以上の20億~30億ドルに拡大する可能性がある」と指摘する。主要輸出先は中国、タイ、シンガポール、マレーシアや欧州諸国だ。

 同幹部によれば、ミャンマー計画・財務省は供給網の構築や水産養殖プロセスの近代化に向け、最大1000億チャット(約81億5800万円)の資金を提供することで合意した。

 農業・畜産・灌漑省は今年から国内の水産物の供給体制を保護するため、水産物の養殖をめぐる国家戦略の策定に向けた検討を開始した。背景には、ミャンマーの水産物の65%は天然資源に依存しているものの、漁獲高が海洋汚染や乱獲の影響で急減していることがある。このため、3000マイル(約4828キロメートル)に及ぶ海岸線と広大な河口デルタを活用して養殖産業の発展を促す計画も検討されている。

 ミャンマー政府はこれまで、中小企業への融資を拡大するなどして水産業界を支援してきた。また、ミャンマー漁業連盟によれば、ヤンゴン管区政府は地場企業と協力し、カヤン群区、トングワ群区、チャウタン群区における水産物養殖場の整備を進めている。(シンガポール支局)