飲食業界、アボカド値下がりに便乗

アボカド人気が拡大中(ブルームバーグ)
アボカド人気が拡大中(ブルームバーグ)【拡大】

 既に人気のアボカドが供給増加と値下がりで大きな追い風を受けている。飲食店も便乗しようと意欲的だ。

 スターバックスは、昨年試験的に導入したアボカドスプレッドの成功を受け、米国とカナダで定番メニューに加えた。チリズ・グリル&バーは5月、アボカドを添えたハンバーガーを発売。ウェンディーズなどのファストフード・チェーンさえも参入している。

 さらに、アボカドを常に重要な食材としているメキシコ料理のチポトレ・メキシカン・グリルなどの飲食店では、材料費の値下がりで商品価格を抑えたまま利益率を拡大できそうだ。同社では注文の約半分はアボカドをつぶして作るグアカモーレが含まれるという。

 ジャック・ハートング最高財務責任者(CFO)は4月の電話会議で1ケース当たりのコストが昨年10~12月(第4四半期)の80ドル(約8800円)近くから30ドル未満に下落したことに言及し、「アボカドの値動きは大きな影響を持つ。多少通常の価格に戻っている」と語った。

 ハス・アボカド・ボードのデータによると、小売価格は3月末時点で1個当たり平均1.03ドルと、前年同期の1.24ドルから値下がりした。値下がりの背景には供給の急増があり、5月13日の週には米国市場への流入量は6000万ポンド(約2.7万トン)余りと、昨年の約4700万ポンドを大きく上回った。

 USフーズ・ホールディングの5月の報告によると、アボカド市場は米カリフォルニア州と最大の生産国メキシコからの十分な供給に支えられている。

 より健康な食生活を目指し、果物や野菜の摂取を増やす傾向が米国人の間に広がる中、アボカド人気は広がりを見せている。アボカドは脂肪分が多いが、その大部分は不飽和脂肪酸で、栄養士らは健康に良いと指摘する。また食物繊維が豊富で、コレステロールは含まれていない。(ブルームバーグ Leslie Patton)