「仮想アート」に資産価値はあるのか (1/3ページ)

「イエローランボ」(ケビン・アボッシュ氏提供)
「イエローランボ」(ケビン・アボッシュ氏提供)【拡大】

  • クリプトキティの一匹(アクシオム・ゼン提供)
  • 「レジェンド・オブ・サトシ・ナカモト」(マーガリート・ドクルセル氏提供)

 ベンチャーキャピタリストで元スカイプ幹部のマイケル・ジャクソン氏は、長さ10フィート(約3メートル5センチ)のネオンサインに40万ドル(約4400万円)を投じた。ブロックチェーン(分散型台帳)のアドレスを示す黄色い文字と数字から成る仮想通貨がテーマの「イエローランボ」と題するアート作品だ。

 アーティストのケビン・アボッシュ氏はこの作品について、仮想通貨が示し得る富を具体的に明示する成功のシンボルだと言う。ジャクソン氏はこの作品にどの程度の価値があるのか、そして将来的に価値を生むかどうかを知らない。それでも、本物のランボルギーニを何台か買える代価を支払った。

 理解するのは難しい

 「仮想資産は理解するのが非常に難しい。実在のランボルギーニなら、人はあこがれるだろう。富の象徴であり、それを見せつけられる。しかし、仮想通貨は誰も現物を見られない」とジャクソン氏は話した。

 仮想通貨の時価総額は4300億ドルに達したが、見えざる資産の本当の価値を疑問視する向きも多い。ビットコインは昨年、14倍に値上がりした。それでも米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長は5月に開いた株主総会で、ビットコインには「おそらく殺鼠剤を二乗した殺傷力がある」と語った。そして今、芸術家も仮想資産の価値や所有権、基盤となるテクノロジーについて批評を展開するようになってきた。

続きを読む