「仮想アート」に資産価値はあるのか (2/3ページ)

 米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が仮想通貨を「テリブル・ストア・オブ・バリュー(恐ろしい価値の保存)」と呼んだ際には、「仮想落書き」と称するアーティストはダイモン氏が「壊れつつある」ポートレート作品を制作した。作品名を同氏が放った言葉そのままとしたこのアーティストはウェブサイトで、「伝統的な銀行機関に対する人々の信用」を反映した作品だと説明した。

 米ホイットニー美術館は6月、アーティストのジェニファー・マッコイ、ケビン・マッコイ両氏による3分間の映像をウェブサイトで展示。ビットコインのアドレスへの手掛かりを提供するこの作品は、最初の鑑賞者50人が作品の共同所有権を主張することができる。この作品は美術館に寄付される予定で、作品の共同オーナーとなれば、自分の持ち分を転売できるという。

 デジタル子猫10万ドル

 一方で起業家は、アート作品の真がんを見極めるためブロックチェーンを活用している。アクシオム・ゼンのコミュニケーション担当ディレクター、ブライス・ブラドン氏によれば、インターネット上で際限なく再生・流通できるようになって崩壊したデジタルアート市場が、ブロックチェーンという台帳に所有権を記録することで価値を取り戻せるかもしれない。「ブロックチェーンが解決できそうなアートをめぐる深刻な問題は存在する」と同氏は述べた。

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