バード、企業価値10億ドル超も スクーター事業初 資金調達で評価

新興企業バードが提供する電動キックスクーター(ブルームバーグ)
新興企業バードが提供する電動キックスクーター(ブルームバーグ)【拡大】

 電動キックスクーターのシェアリングサービスを手掛ける新興企業バードは、セコイア・キャピタルが主導する資金調達ラウンドで1億5000万ドル(約160億円)を調達する。事情に詳しい関係者が明らかにした。今回の資金調達で企業価値は10億ドル(約1100億円)と評価される。

 バードはさらなる資金調達を計画していると、関係者が私募取引であることを理由に匿名を条件に語った。

 ライムやスピンなどの新興企業は争って資金を調達し、米都市の歩道で電動キックスクーターの利用を拡大することを目指している。ユーザーはこれらの企業のアプリをダウンロードすれば、キックスクーターのロックを解除し、少額の料金で利用することが可能になる。

 キックスクーター事業は競争が激化することが予想される。米主要配車サービス2社が参入する可能性があるためだ。ウーバー・テクノロジーズは4月、電動自転車シェア事業を手掛けるジャンプを買収。一方、リフトは電動キックスクーターのサービス開始を検討していると報道された。

 バードの主要ライバル会社の一つであるライムは既に1億3200万ドルを調達しており、さらにもう1回の資金調達を完了する予定。しかし、その資金調達ラウンドが予想より早く完了し、企業価値が10億ドル超と評価されない限り、バードは近くキックスクーター事業で初の「ユニコーン」(企業価値10億ドル以上の新興企業)となる。

 バードの広報担当者はコメントを控えた。同社のトラビス・バンダーザンデン最高経営責任者(CEO)は、リフトやウーバーで幹部を務めた経歴を持つ。(ブルームバーグ Olivia Zaleski、Eric Newcomer)