米産業界、対中制裁に反対 共和党も、大豆輸出激減か

 トランプ米政権が中国製品に25%の追加関税を課す制裁の発動を決めたことに対し、産業界や与党共和党から15日、反対の声が上がった。中国が報復として米国製品に25%の追加関税を課すことから、米国を代表する農産物である大豆などの対中輸出が激減する可能性がある。

 米国商業会議所のドナヒュー会頭は「中国による不公正な貿易慣行の代償を米国の製造業や農業に肩代わりさせるものだ。正しいやり方ではない」との声明を発表。関税の上乗せで中国製品の価格が上昇することに強い懸念を示した。

 議会下院で貿易政策を所管する歳入委員会のブラディ委員長(共和党)は声明で「追加関税の対象を狭めるよう、米通商代表部(USTR)に促す」と表明した。(共同)