海運、世紀の物流改革に挑む 書類仕事、ブロックチェーンで削減 (1/4ページ)

 グローバル化は世界の貿易ネットワークをかつてないほど大きく進化させた。船舶は大型化・高速化し、ロボットが港湾での作業を担い、積み荷の追跡には巨大な電子データベースが用いられている。それでもいまだに、世界貿易を裏で支えるのは何百万枚もの書類仕事だ。

 だがこの19世紀並みの古い仕組みが打破されようとしている。デンマークのAPモラー・マースクなどコンテナ海運大手はハイテク企業と手を組み、世界で最も複雑な物流網の改革に乗り出した。

 数日分を数分で処理

 実現すれば、1960年代にコンテナ船に移行して貿易のグローバル化が進展して以来の大変革となる。ただ、これを成功させるには世界中の何十もの船会社と、メーカーや銀行、保険会社、港湾当局など何千もの関連事業が全ての新たなシステムを1つの巨大なプラットフォームに統合するルールを策定する必要がある。

 もし成功したら、何日もかかる書類仕事は数分で片付くようになり、人間が入力する必要もほとんどなくなるだろう。大陸間で物資を運ぶコストが大幅に削減されるのに伴い、製造拠点の移転や海外からの原材料や製品の調達が進むかもしれない。

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