食堂の調理師もミリオネア 舜宇光学科技 株9500%余り上昇 (1/3ページ)

 大半の大企業では誰がミリオネアかは明らかだ。経営トップやサイエンスの博士号保持者などがそれに当てはまる。だが、中国の光学部品メーカー、舜宇光学科技集団(サニー・オプティカル・テクノロジー・グループ)には、最も裕福な従業員に工場労働者や警備員、食堂の調理師までいる。同社株はこの10年でMSCIのグローバル指数のどの構成銘柄よりも急ピッチで値上がりしてきた。

 地位に関係なく

 ブルームバーグの集計データによると、創業から間もない時期に入社した従業員に対し、地位に関係なく株式を付与する舜宇光学科技の異例の決定のおかげで何百人もの社員がミリオネアになった。

 同社の株価は2008年6月以降で9500%余り上昇しており、これまで報じられていなかった持ち分の価値は膨らんでいる。これを前にすると米ネットフリックス株の7500%値上がりもかすみがちだ。

 舜宇光学科技は家電工場従業員だった王文鑒氏(70)が1984年に借金して集めた1万ドル(110万円)足らずを元手に創業。同社は今や時価総額220億ドルを誇る巨大企業で、韓国のサムスン電子や中国の小米(シャオミ)などにレンズを供給している。スマートフォンや自動車、ドローンに使われるカメラ用の需要が拡大し、この10年にわたり増益が続き、目がくらむような株高を後押ししてきた。

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