中国にヒアリ対策要請へ 日中韓環境相会合始まる

ヒアリ(環境省提供)
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 日中韓3カ国の環境相会合が23日、中国江蘇省蘇州で始まった。中川雅治環境相は中国の李幹傑生態環境相と個別に会談し、中国から輸送されたコンテナ内で見つかるケースが多い南米原産の強毒アリ「ヒアリ」に関し、対策を求めるとみられる。

 微小粒子状物質「PM2・5」による大気汚染への対策についても協議する見通し。

 ヒアリについては今月、大阪港で陸揚げした中国からのコンテナ内で成虫やさなぎ計2千匹以上が見つかった。環境省は昨年6月以降、12都府県で計29件確認している。

 日本は、コンテナ内にヒアリを殺す成分が入った餌を置くよう求めているが、中国は難色を示しているという。

 中川氏は李氏との会談に先立ち、韓国の金恩京環境相と会談した。

 日中韓環境相会合は1999年に始まり、今回が20回目。24日に共同声明を採択する予定。(共同)