ジョージ・ソロス氏の警告、もうけ話に 世界の大手銀、“欧州弱気”商品売り込み

 著名投資家のジョージ・ソロス氏によれば、ユーロ圏は「存続の危機」にある。同氏の警告をもうけに変えるための商品を、世界の大手銀が各種そろえて投資家を呼び込もうとしている。

 イタリア国債の記録的な売り浴びせに警戒を強めた投資家は、ユーロ下落や欧州景気の減速を見込む仕組み商品に引き寄せられるかもしれない。このような投資の元手はしかも、1枚当たり数ドルで済むことも多い。

 豪金融大手マッコーリー・グループはリポートで「ユーロ・プロジェクトには、世界的な流動性減少とリフレ減速という圧力がかかっている。ECBは再び試練に直面するだろう」と指摘した。

 欧州について弱気の商品には、イタリア株価指数の下げの7倍のリターンをもたらす商品や、イタリア3大銀行の株価が今後1年半に3分の1以上値上がりしない場合に額面償還される2桁台のクーポンの証券、さらにはクーポンが11.6%で組み入れられた銘柄のいずれかが30%超値上がりしない限り額面償還される商品などがある。

 欧州企業の社債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の指数に関連した証券も、人気が高い。ユーロ相場の行方に賭けるなら、為替レートが一定水準を一度も下回らなければクーポンを受け取った上に元の通貨で償還される仕組み債がある。ただ、水準を一度でも下回ると弱い方の通貨で償還される。(ブルームバーグ Yakob Peterseil)