世界的な量的緩和解除、年内に流動性資金150兆円消失も 相場急落の危惧 (1/2ページ)

 世界主要国・地域の中央銀行が量的緩和策(QE)の解除に向かい始め、年内に150兆円強の流動性資金供給が減少する見通しになった。市場関係者の間には、相場の急落を予想する声も浮上している。

 流入資金が大幅減

 バンク・オブ・アメリカ(BoA)のアナリストらは、これまで金融資産の価格を押し上げてきた世界的な資金の流れに大きな変化が訪れると予想。量的引き締め(QT)とも呼ぶべきQEとは逆の効果が、金融資産価格を左右していると指摘する。

 BoAは、QEからQTへの転換を背景に1兆3800億ドル(約151兆9794億円)前後の資金が市場に注入されなくなると指摘。同社の試算によると、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日本銀行による年初からの証券購入額は計1250億ドル相当と、2017年の1兆5000億ドルのペースを大きく下回る。

 同社は市場への流入資金の減少が6~8カ月で顕在化するとみており、世界の金融市場の先行きに弱気な見方を示した。

 市場関係者の中には、2000年、08年に続き相場が急落するとの不吉な予想も出ている。ムーア・キャピタル・マネジメントの元花形マネジャーで、今年に入って自身が設立した会社でトレーディングを開始したグレッグ・コフィー氏は投資家向け書簡で5月の相場の乱高下に触れ、「00年(に崩壊したドットコム・バブル)の亡霊が近くをさまよっている。確かにこれが現在置かれている投資環境であり、今年いっぱい続くだろう」と指摘した。

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