“7対1惨敗テレビ”下取り ブラジル家電、W杯の屈辱訴え販促

 ブラジル人は4年後の今も、サッカーの前回ワールドカップ(W杯)の屈辱を忘れていない。しかし、これを商売に生かしている、やり手の企業がある。

 ブラジルの家電小売り、マガジン・ルイーザは見込み客に「7対1テレビでW杯を見る勇気がありますか」と問い掛ける。ブラジル人以外は忘れているかもしれないが、7対1は2014年のブラジル大会でブラジルが準決勝でドイツに敗れたときのスコアだ。

 これは胸が張り裂けるような国民的悲劇だった。新聞は「大惨敗」と表現。子供も大の男も一緒に泣いた。サッカーの神様、ペレもこんなことは見たことがないと慨嘆した。

 そこで、マガジン・ルイーザは買い替え客に縁起の悪い古いテレビを下取りすると提案した。高機能の新しいテレビで今年のW杯を楽しもうと呼び掛けている。

 ロシアでの今大会でブラジルの初戦は6月17日の対スイス戦で、結果は引き分けた。

 「ブラジル人に7対1テレビで試合を見させたりはしない」とマガジン・ルイーザのフレデリコ・トラハノ最高経営責任者(CEO)は息巻く。

 顧客から引き取った縁起の悪いテレビはどうするかって? もちろん宿命のライバル、アルゼンチンに贈呈するに決まっている。(ブルームバーグ Fabiola Moura)