東証、一時2万2千円回復 1週間ぶり、上海株高で

 週明け9日午前の東京株式市場は、米景気の堅調さを好感した買いが優勢となり、日経平均株価(225種)は大幅続伸した。人民元が対ドルで買われ、上海市場が上昇したことも追い風となった。上げ幅は一時300円を超え、1週間ぶりに2万2000円台を回復する場面もあった。

 一方、西日本を中心とした豪雨の被害状況の影響を見極めたいとの声も聞かれた。

 午前終値は前週末終値比275円60銭高の2万2063円74銭。東証株価指数(TOPIX)は17・72ポイント高の1709・26。

 米国が6日発表した6月の雇用統計で、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が市場予想を上回って増加したことが買い材料となった。

 半面、米国と中国、欧州連合(EU)の貿易摩擦への警戒感は根強い。トランプ米大統領がさらなる強硬姿勢を打ち出すのかにも注目が集まった。