東証続伸2万2000円台回復 米成長期待や上海市場好感

上昇を示す株価ボード=9日、東京(AP)
上昇を示す株価ボード=9日、東京(AP)【拡大】

 週明け9日の東京株式市場は、米経済の安定的な成長期待や上海市場の上昇を背景にした買いが強まり、日経平均株価は大幅続伸した。約1週間ぶりに終値で2万2000円台を回復し、上げ幅は一時300円を超えた。

 終値は前週末比264円04銭高の2万2052円18銭。東証株価指数(TOPIX)は20.25ポイント高の1711.79。出来高は約12億2000万株。

 トランプ米政権と中国、欧州連合(EU)の貿易対立への懸念は根強いが、割安感からひとまず買い戻す動きが優勢となった。

 朝方は6日発表された6月の米雇用統計で雇用情勢の堅実な改善が示されたことから「賃金上昇は緩やかで、金利は低下し、米株高という好ましい状況となった」(大手証券)と、買いが先行した。

 一方、小売業の一角など西日本豪雨の被害が懸念される銘柄には投資家の慎重姿勢も目立った。