米FRB議長、制裁関税は「経済に悪影響」 ラジオ番組で言及

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は12日のラジオ番組で、トランプ政権による外国製品への制裁関税と、相手国・地域が取った報復措置の長期化に懸念を示し「米経済に悪影響を及ぼすだろう」と述べた。

 欧州中央銀行(ECB)も12日公表した6月理事会の議事録で、米国と欧州連合(EU)などとの貿易摩擦を懸念。物価の安定を担う米欧の中央銀行が経済のリスク要因と捉えていることが分かった。

 パウエル氏は制裁関税で輸入品価格が値上がりする可能性があるとの認識を表明。「物価上昇と景気減速という状況の下では、(金融政策は)非常に難しくなる」と語った。(共同)