「戦争」瀬戸際でも米株投資 抜群の感応度、内需銘柄が好パフォーマンス

ニューヨーク証券取引所のボードに表示された米小売り大手ウォルマート・ストアーズ株の売買データ。米国の内需関連株が堅調に推移している(ブルームバーグ)
ニューヨーク証券取引所のボードに表示された米小売り大手ウォルマート・ストアーズ株の売買データ。米国の内需関連株が堅調に推移している(ブルームバーグ)【拡大】

 米国は中国との貿易戦争に突入する瀬戸際かもしれないが、米国で稼ぐ企業の株価は市場全体を上回るパフォーマンスを上げ続けている。

 欧州とアジアに上場し米国での売上高依存度が最大級の企業の株式に加え、国内経済に対するエクスポージャー(感応度)がトップクラスの米国の内需関連株は5月半ば以降、それぞれの銘柄がベンチマークとする株価指数を上回っている。

 欧州経済が足踏みし、米中の貿易摩擦激化で新興国市場が混乱、アジアの成長も脅かされている。そうした中で株式投資家が求めるのは米国へのエクスポージャーだ。経済成長が依然として堅調な米国は、企業利益予想が現在引き上げられている数少ない市場の一つ。

 ジェフリーズのチーフ株式ストラテジスト、ショーン・ダービー氏(香港在勤)は「新興国市場と中国の『成長』をめぐる恐れは、米国の内需銘柄と海外利益のぶれの小ささへの注目が非常に大きくなる可能性を示している。新興経済国の引き締めがあまりにも急ペースで、中国がレバレッジ解消を積極化する中で、2017年の世界同時的な成長が米国中心の拡大に溶け込みつつある」と述べた。

 英金融大手HSBCのアナリストによると、「米州」エクスポージャーが最大級の欧州とアジアの企業の株価は5月14日から6月27日の間に、地域株のベンチマークをそれぞれ5%強、7%上回った。

 ゴールドマン・サックスがまとめている国内エクスポージャーが最大級の米国株から成るバスケットは同期間、S&P500種株価指数を2%上回る成績を残している。(ブルームバーグ Cormac Mullen)