世界最大級の自由貿易圏誕生 日本とEU、経済連携協定に署名

EPA署名後、EUのトゥスク大統領(左)と握手を交わす安倍首相。右はユンケル欧州委員長=17日午後、首相官邸
EPA署名後、EUのトゥスク大統領(左)と握手を交わす安倍首相。右はユンケル欧州委員長=17日午後、首相官邸【拡大】

 日本と欧州連合(EU)は17日、首相官邸で経済連携協定(EPA)に署名した。世界の国内総生産(GDP)の3割、貿易総額の4割をカバーする世界最大級の自由貿易圏が誕生する。チーズや自動車など農産物や工業製品の関税を幅広く引き下げる一方、公正なルールに基づいた自由貿易の重要性を訴えて保護主義的な姿勢を強めるトランプ米政権を牽制(けんせい)する。来年3月までの早期発効を目指す。

 日EUハイレベル産業・貿易・経済対話を設立し、第1回会合を年末までに開催する。署名に先立ち、日EUの定期首脳協議を開催。安倍晋三首相は「保護主義が広がる中で、日本とEUが自由貿易の旗手として世界をリードしたい」と述べた。

 自動車などの工業製品は互いに関税を段階的に、または即時撤廃してゼロとする。農林水産物もほとんどを撤廃対象とするが、日本側に入るコメについては関税削減や撤廃の対象から除外した。政府は日本のGDPを約1%押し上げ、雇用を約29万人増加させる効果があると試算。日欧EPAは昨年7月に大枠合意を宣言。細部を詰め12月に妥結していた。