金融庁の新体制スタート 収益拡大へ 対話通じて金融機関育成

金融庁=東京・霞が関
金融庁=東京・霞が関【拡大】

 金融庁は17日、検査局の廃止など組織再編した新体制をスタートさせた。従来の「総務企画」「検査」「監督」の3局を「総合政策」「企画市場」「監督」の3局に再編した。金融機関に処分を連発し「金融処分庁」と言われた体制を見直し、対話を通じて収益拡大に向け金融機関を育成する姿勢を打ち出すのが狙い。

 金融機関への指導を行う監督局は、金融機関の財務状況をチェックし場合によっては立ち入り検査を行った検査局の業務も受け持つ。バブル崩壊により多額の不良債権で苦しんだ金融機関の問題がほぼ一段落したことから、検査局は廃止とした。

 総務企画局は総合政策と企画市場に分割。総合政策が金融行政の司令塔の役割を担うほか、マネーロンダリング(資金洗浄)やサイバーテロなど専門性の高い検査も受け持つ。企画市場はフィンテックや仮想通貨など金融の先進技術化に備える。

 同日付で森信親長官が退任、後任に遠藤俊英監督局長が昇格した。新体制では人口減少や低金利を背景に、収益力が低下する地方銀行など地域金融機関の再生が引き続き課題となる。