東証反発、米国株高を好感 日銀会合控え様子見気分も

 27日午前の東京株式市場は、最近の米国株高を好感する買い注文が先行し、日経平均株価(225種)は反発した。市場関係者が高い関心を寄せる日銀の金融政策決定会合を来週前半に控え、様子見気分もあった。

 午前10時現在は前日終値比72円15銭高の2万2659円02銭。東証株価指数(TOPIX)は8・16ポイント高の1773・94。

 米ダウ工業株30種平均が26日終値まで3日連続で100ドル超の上げ幅を記録した。背景には欧州との貿易を巡り米政権の強硬姿勢が和らぐとの観測があり、27日の東京市場でも安心感が高まった。円安ドル高傾向の外国為替相場が追い風となり、鉄鋼や機械などの製造業の銘柄に買いが入った。

 上場企業の決算発表が本格化しており、業績が順調に伸びた化学株などが値上がりして平均株価を押し上げた。