下げ幅一時200円に迫る 東証、米ハイテク株安重荷

 週明け30日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。成長減速への懸念を背景に、前週の米国市場でハイテク株が売られたことが重荷となった。日銀が金融政策決定会合の結果を31日に公表する前に、当面の利益を確定させておく売り注文が出て、下げ幅は一時200円に迫った。

 午前10時現在は前週末終値比172円22銭安の2万2540円53銭。東証株価指数(TOPIX)は9・63ポイント安の1766・13。

 前週末27日の米ナスダック総合指数は約1カ月ぶりの下げ幅の大きさを記録した。週明け30日の東京市場でもIT関連の銘柄の多くが売られ、平均株価を押し下げた。

 日銀は金融緩和策の修正を議論するとの観測があり、31日の公表内容次第では「円高圧力が高まりやすい」(大手証券)という。