【米中貿易戦争】トランプ政権、中国と対決姿勢 経済影響も深刻に (2/2ページ)

米中貿易摩擦をめぐる最近の経過
米中貿易摩擦をめぐる最近の経過【拡大】

  • 米中の輸入総額と制裁
  • 中国への圧力を強めるトランプ米政権。貿易戦争は激しさを増している(AP)

 米政権は制裁強化策で対中圧力を強め、中国を交渉の場に引き戻す思惑もあるとみられるが、USTR高官は、中国と協議を再開した場合に「実りある協議となるのかどうか」を瀬踏みする考えを示した。米政権は中国側の姿勢をみて、交渉を重視するのか、関税発動の強硬策を断行するのかを判断するもようだ。

 トランプ政権は7月上旬から、中国の知的財産権侵害を理由とした制裁措置を段階的に発動。まず340億ドル相当に25%の追加関税を適用しているが、既に中国からの報復関税で標的となった農家などからは強い反発が出ている。

 2千億ドル相当に制裁関税を掛けた場合、昨年の中国からの輸入額の半分に当たる規模が対象となる計算だ。25%に税率を引き上げれば、物価上昇や投資先送りなどによる国内経済への打撃も格段と大きくなる。

 中国も報復を辞さない構えで、摩擦緩和の兆しはみえない。米中が対抗策の応酬をエスカレートさせる恐れも強まっている。