ベトナム製紙業界、需要増も逆風 輸入原材料が高騰 (1/2ページ)

ロール状に巻き取られた新聞用紙。原材料の高騰がベトナムの製紙業界の逆風となっている(ブルームバーグ)
ロール状に巻き取られた新聞用紙。原材料の高騰がベトナムの製紙業界の逆風となっている(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナムの製紙業界は、今年から生産が安定している半面、国外からの輸入原材料の高騰という逆風に直面している。ベトナム製紙パルプ協会(VPPA)が明らかにした。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 VPPAによれば、世界のパルプ価格は過去1年で平均42%値上がりし、今も上昇が続いている。しかし、ベトナムには大規模なパルプ生産施設がないため、パルプ業界は国内の製紙業界に必要な21.8%しか供給できていない。このため、製紙業界は輸入パルプや輸入紙、古紙に依存している。

 紙の価格は4月にやや下落したが、なお高水準にある。価格は今後も高くなる見通しで、製紙業界に大きな打撃となりそうだ。5月初旬には、新聞用紙が1トン当たり1750万~1850万ドン(約8万4000~8万9000円)と、2017年末に比べ10倍近い水準に上昇した。普通紙も同3250万ドン前後と、17年末の400万~450万ドンから大幅に値上がりした。

 地場製紙会社は、17年末から原材料をめぐり中国企業との競争を強いられてきたとし、来年にかけて原材料と紙の価格が値上がりすると予想している。

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