葬られた金融商品復活兆し 商業用不動産向け、07年以来高水準 (1/2ページ)

ニューヨークにある米金融街「ウォール街」。ウォール街では金融危機で葬られた金融商品が復活している(ブルームバーグ)
ニューヨークにある米金融街「ウォール街」。ウォール街では金融危機で葬られた金融商品が復活している(ブルームバーグ)【拡大】

 一度葬られた金融商品が、息を吹き返しつつある。リスク高めの不動産プロジェクト向けローンを束ねた商品は金融危機でほとんど姿を消したが、今では危機後の記録を塗り替えるペースで発行されている。

 業界アナリストによると、商業用不動産(CRE)ローン担保証券(CLO)の発行は今年、昨年の約2倍の最高200億ドル(約2兆2300億円)に達する見込みで、これは2007年以来の高水準。

 こうしたCRE・CLOは郊外のオフィス棟、集合住宅プロジェクト、転換期を迎えたモールなど、通常方法では資金調達がしにくい不動産向けファイナンスに利用される。変動金利型のため、リターンが高めで金利が上昇しても対応できる点を評価する投資家がいる一方、デフォルト(債務不履行)や金融機関の引き受け基準の緩みを警戒する声もある。

 CREに投資する金融機関アイゼンバーグのデービッド・アイゼンバーグ社長は「今のところ、市場で規律は引き続き保たれているが、一部のディールには例外があるかもしれず、どんな商業用不動産のビジネスプランにも常にリスクはある」と指摘。「CRE・CLOにおいて、現在存在するキャッシュフローは後で起きる状況に対してほとんど意味を持たない」と付け加えた。

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