中国債券市場、プッタブル債が重し 約9兆円償還の試練に直面 (1/2ページ)

中国・重慶の高層住宅群。不動産開発業者はプッタブル債の償還に対する脆弱性が懸念されている(ブルームバーグ)
中国・重慶の高層住宅群。不動産開発業者はプッタブル債の償還に対する脆弱性が懸念されている(ブルームバーグ)【拡大】

 中国で債券保有者が満期前に償還を要求できる権利が付いた債券、プッタブル債が今年末までに最大5447億元(約8兆9600億円)相当で行使可能になる。これにより、債券市場をめぐる最近の楽観的な見方は試練を迎えることになりそうだ。

 ブルームバーグの集計データによると、今後5カ月で行使日を迎えるプッタブル債の規模は今年1~7月の約1.4倍に上る。

 社債デフォルト(債務不履行)が記録的なペースで推移しているにもかかわらず、中国のクレジット市場はなお比較的落ち着いた状態にある。だが、プッタブル債保有者からの繰り上げ償還要求が相次ぎ、こうした安定が損なわれる可能性が懸念材料だ。市場参加者によれば、不動産開発業者が特に脆弱(ぜいじゃく)で、中国経済を支える同業界で不履行が続けば政府による緩和策が広がる可能性が高まる。

 S&Pグローバル・レーティングの企業格付け担当マネジングディレクター、クリストファー・リー氏(香港在勤)は、「プッタブル債は国内市場のデフォルトリスクを高めている」と指摘。「こうした仕組み債は格付けが低めの企業が主に発行しており、われわれはプッタブル債に関して懸念している」と述べた。

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