太陽探査衛星を打ち上げ NASA、100万度に及ぶ高温コロナの謎に迫る

打ち上げられる太陽探査衛星「パーカー・ソーラー・プローブ」=12日、米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地(NASA提供・AP)
打ち上げられる太陽探査衛星「パーカー・ソーラー・プローブ」=12日、米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地(NASA提供・AP)【拡大】

  • 打ち上げられる太陽探査衛星「パーカー・ソーラー・プローブ」=12日、米フロリダ州ケープカナベラルのNASA・ケネディ宇宙センター(ロイター)
  • 打ち上げられた太陽探査衛星「パーカー・ソーラー・プローブ」=12日、米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地(NASA提供・AP)

 米航空宇宙局(NASA)は12日、太陽の周りにある高温のコロナを直接調べる無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」を、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。

 太陽の表面温度は6千度なのに、上空に広がる大気層のコロナが100万度の高温にも及ぶことが謎とされている。探査機は特殊な断熱材で覆われており、太陽の上空600万キロまで接近。コロナの中を飛行して、撮影などの調査を行う。

 太陽の周りを大きな楕円軌道を描いて回りながら、地球や金星の重力も利用して太陽に近づく。今年11月ごろに到達し、7年間観測する予定だ。

 打ち上げには、大型ロケット「デルタ4ヘビー」が使われた。