涙の立志伝、今は昔? 米国ハイテク長者はエリート層出身、苦労皆無の“新世代” (1/3ページ)

 ウォーレン・バフェット氏の幼少期、大恐慌の最中で父親は家業の食料品店で雇ってもらえなかった。仕事がない上、銀行取り付け騒ぎの後で金もない中、一家はテーブルに食料を並べるために一族の店でつけを膨らませた。それでも母親のリーラさんは自分の食事を抜くこともあった。ストレスに苦しみ、子供の頃に吸い込んだライノタイプ鋳植機の煙で精神的に影響を受けたからか、リーラさんは子供2人をひどく叱りつけることも多々あった。

 一家はこのどん底状態から、より確実な財務基盤を徐々に築いていった。父は株式仲買業を始め、最終的には下院議員を4期務めた。若き日のウォーレンは数字に関する才能を見せ始め、あらゆることについて時間を計測。確率を計算することに取りつかれたり、さらには聖書に最も頻繁に登場する文字を集計したりしたと「スノーボール ウォーレン・バフェット伝」には記されている。バフェット氏は15歳までには、新聞配達の仕事で稼ぐようになり、その後は周知の通りだ。

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(左)とマイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏(ブルームバーグ)

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏(左)とマイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏(ブルームバーグ)

 コンピューター慣れ

 伝説の投資家、バフェット氏(87)は7月6日、34歳のマーク・ザッカーバーグ氏に個人資産額で追い越された。フェイスブック株が年初来で15%上昇したことやバフェット氏による慈善事業への資金流出などが要因だ。世界の富豪番付で現在の上位3人であるジェフ・ベゾス氏とビル・ゲイツ氏、ザッカーバーグ氏はいずれも、ハイテクで財を成した人物だ。

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