海外情勢

カンボジア、消費者ローン利用者90万人超に 融資全体の3割 (1/3ページ)

 カンボジア国内で、消費者ローンの利用者が増えている。安定した経済成長のただなかにあり、住宅や自動車などの購入の際にローンを利用する消費者が増えているためとみられる。不良債権比率は比較的低く抑えられている一方で、複数の機関から借り入れする人も増えており、多重債務に陥らないよう適切な取り組みが必要とされている。

 5割が個人貸し付け

 カンボジア信用機構(CBC)が発表した2018年第2四半期(4~6月期)の消費者信用統計によると、消費者ローンの利用者数は約90万5000人で、前年同期の約67万人と比べて約35%増加した。

 個人貸し付け、住宅ローン、クレジットカードからなる消費者ローンは、カンボジア国内融資全体の約3割を占めている。消費者ローンの借入残高は、18年6月末時点で約51億6000万ドル(約5700億円)となり、前年同期の約38億7000万ドルから33%増加した。50億ドルを超えたのは初めてだ。借入額の内訳をみると、個人貸し付けが50.82%、住宅ローンが48.38%でほぼ全てを占め、クレジットカードは0.80%とわずかだ。

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