オーストラリア、スキー場で暴力・麻薬犯罪が横行 昨年1月の14倍

 オーストラリアからのスキー客が北海道や長野などのスキー場に押し寄せるのが日本の冬の風物詩となって久しい。いま、北半球は酷暑の真夏だが、逆に南半球は真冬でスキーシーズンを迎えている。オーストラリアでは、のどかなスキー場にも暴力・麻薬犯罪が急速に広がり始めた。

 現地紙シドニー・モーニング・ヘラルドによると、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州南部山岳地帯スノーウィマウンテンズ東部にあるスキーリゾート群には毎シーズン100万人のスキー客が押し寄せる。標高1000メートルのこの高原を管轄するモナロ警察署は“ウィンタープレーグラウンド”で続発する犯罪に手を焼いている。犯罪は近年、スカイロケット(うなぎ上り)状に増加中だ。

 スキーリゾートの犯罪とは暴力沙汰と麻薬乱用で、地元スノーウィ・モナロ役所のまとめによると、7月の犯罪件数は、昨年1月の夏季行楽シーズンの14倍にも上る。それ以前のスキーシーズンでは暴力事件がわずか3件だった。

 オーストラリアでは、19世紀半ばのゴールドラッシュで渡ってきた北欧ノルウェーの鉱山技師、技手たちがスキーを伝達した。山岳地帯での降雪は6月から9月まで。オーストラリアの最高峰は2228メートルのコジオスコ山で、スノーウィマウンテンズ地域は主要スキーリゾートとして知られる。(シンガポール支局)