米特許取得、女性・有色人種に高い壁 (4/4ページ)

 STEM分野で活躍する女性でさえ、特許取得の大きな障壁にぶつかっている。女性は男性が1ドル(約111円)稼ぐ間に平均80.5セントの賃金しか得られない状況にある中、起業のための資金調達の機会が少ない。白人男性が1ドル稼ぐところをアフリカ系女性は67セント、ヒスパニック系女性は62セントしか稼げないと、IWPRは指摘している。

 女性に対する偏見も、出資を受ける機会を妨げる要因の一つだ。ベンチャー投資家は女性よりも男性が売り込む事業に出資する傾向があると、同じ調査は示している。

 多様性のある包括的なビジネス生態系は、今日の市場において一層重要になってきている。「これは社会問題であるだけでなく、経済的必要性の問題なのだ」とリー氏は語る。

 活発なイノベーション環境に依存するテック企業らは、特許の格差問題に注意を向け始めた。グーグルが今年2月、米イェシーバー大学カードーゾ法科大学院との共同プロジェクトを立ち上げたのもその一つで、女性やマイノリティー向けに知的財産保護に関する司法サービスや講習会を無料で提供している。

 「純粋に経済的観点から考えてみても、国がもっと主体的に取り組むべきだ」とリー氏は述べた。(ブルームバーグ Mehr Nadeem)