NY株、3日ぶり下落 貿易摩擦への懸念再燃

 7日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、貿易摩擦への懸念が再燃して3日ぶりに下落し、前日比79・33ドル安の2万5916・54ドルで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は20・19ポイント安の7902・54。

 朝方発表された8月の米雇用統計で、非農業部門の就業者数などが市場予想を上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げへの懸念が広がり、取引開始直後から売り注文が優勢となった。

 その後は買い戻されてプラス圏に浮上する場面もあったが、トランプ米大統領が中国からの輸入品全てに追加関税を課す可能性を改めて示したと伝わると、貿易摩擦の激化に対する警戒感から再びマイナス圏に沈んだ。(共同)