NY株続落、59ドル安 ハリケーン接近で警戒感

 週明け10日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前週末比59・47ドル安の2万5857・07ドルで取引を終えた。勢力を増したハリケーンの米南東部接近で、収益悪化が警戒された保険株が下落し、相場を押し下げた。

 IT大手のアップルは米中貿易摩擦の影響が懸念され、軟調だった。同社は前週、米政権が検討している中国製品への追加関税の対象品目に、腕時計型端末などが含まれ、米国での値上げの可能性があることを明らかにした。

 また、中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループは、カリスマ性のある馬雲会長が1年後に会長職を退くと発表したことを受け、同社株は3・7%下げた。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数は21・62ポイント高の7924・16と5営業日ぶりに反発した。(共同)