迷う訪日客 災害時対応に難 情報伝達阻む「言葉の壁」 観光立国へ課題 (1/3ページ)

 台風21号や北海道の地震による訪日観光への影響が懸念されている。台風21号の高潮による浸水と連絡橋へのタンカー衝突で関西空港が一時孤立してから1週間となった11日、国内線と国際線のそれぞれ一部が運航再開している第2ターミナルに外国人の姿はまだまばら。格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの広報担当者は「台風被害の印象が強く残っているのか、インバウンド(訪日外国人客)の出足が鈍く、搭乗率が低い。すぐ元通りとはいかないだろう」と話す。一方、激しい揺れと大規模停電に見舞われた北海道の地震では、外国人観光客への対応が大きな課題として浮上した。

国際線の運航が再開され外国人観光客らで混雑した新千歳空港=8日

国際線の運航が再開され外国人観光客らで混雑した新千歳空港=8日

 日本語と英語だけ

 「ホテルのスタッフは日本語でしか対応してくれなかった」(韓国人男性)。「駅などの案内の多くは日本語と英語だけ。中国語の表記も欲しかった」(中国人男性)

 年間280万人近い訪日客が訪れる北海道。停電の影響で交通機能がまひし、6日以降、札幌市中心部の公園や空港には行き場を失った外国人の姿が多く見られた。目立ったのは、言葉が通じず必要な情報を得られないことへの不安やいらだちだった。

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