「晴れの国」を襲った豪雨 自治体の「災害少ない」PRに求められる軌道修正 (2/4ページ)

岡山県倉敷市真備町の市立川辺小学校の校庭には昭和51年に発生した台風17号による浸水の水位を示す石碑がある
岡山県倉敷市真備町の市立川辺小学校の校庭には昭和51年に発生した台風17号による浸水の水位を示す石碑がある【拡大】

  • 「晴れの国おかやま」をPRする岡山県のポスターと広報紙

 本当に「地震が少ない」?

 同時に県は大正12年~平成27年までに県内の震度4以上の地震回数の少なさの比較で、全国3位の16回だったことなどを強調し、「晴れ」の明るいイメージとあわせて「災害が少ない」とし、移住・定住促進に力を入れてきた。

 ただ、この調査でも最少は佐賀(8回)で、岡山が首位というわけでない。「全国の中で比較的少ない」ことに着目したキャッチフレーズといえる。

 また県が作った「移住・定住ガイドブック おかやま晴れの国ぐらし」では、「震度1以上を観測した地震は、平成23~27年の過去5年間で93回程度です。震度3は6回、震度4は2回で、ほとんどが震度2以下となっております」と紹介されている。

 こうした地震(災害)が少ないという発信の成果は、特に平成23年の東日本大震災以降に顕著で、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの「移住希望地域ランキング」によると、岡山県は23年は全国15位だったが、東日本大震災翌年の24年は一気に2位に浮上。25~26年3位、27年5位と近年は上位に入っている。

 また県が実施した28年度上半期の県外からの移住者を対象にしたアンケートで、移住の理由について「災害が少ない」と答えた割合が25.6%で最も高かった。

 対外的な影響だけでなく、今回の豪雨の被災地を中心とする多くの県民も「大きな災害はないと思っていた」と証言しており、もともと自主防災組織率の低さなどは県の長年の課題だった。

「水に悩まされたきた」歴史も