コメ完全自給は達成不可能 フィリピン、農家の競争力向上重視へ (1/2ページ)

 フィリピンの農業省は、コメの生産をめぐり政策を大幅に転換した。コメ自給率100%の従来目標は達成不可能とし、代わりにコメ農家の競争力向上を目指す方向へとかじを切った。現地経済紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

コメの収穫作業をする男性ら。政府はコメの完全自給が可能との見通しを撤回した=北部ルソン島ヌエバ・エシハ州(ブルームバーグ)

コメの収穫作業をする男性ら。政府はコメの完全自給が可能との見通しを撤回した=北部ルソン島ヌエバ・エシハ州(ブルームバーグ)

 ドゥテルテ大統領が「フィリピンはコメの完全自給は達成できない」と6月に発言した理由について、農業省の担当ディレクター、クリストファー・モラレス氏は「統計局の昔ながらのデータ算出方法に問題があるからだ」と説明した。現在の政府統計の計算式には輸入米の数字が入っており、決して100%にならない仕組みになっているという。

 ピニョル農業相は「2019年中にもコメ自給率100%の達成が可能」との見通しを先に示していた。モラレス氏は「間違いなく100%の達成はない。コメ農家の利益やコスト面の競争力をより重視している」と述べた。

 民間企業団体SRIピリピナスはフィリピン統計局に対し、農業省による適切な政策運営を支援するため、品種や関連技術などの要因も考慮するよう検討を求めた。

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