高齢化が利上げ余地狭める アジア地域で一段と重要な問題に

 高齢化がアジア各国の中央銀行の利上げ能力を抑制すると、HSBCホールディングスのアジア経済調査共同責任者、フレデリック・ニューマン氏(香港在勤)は分析する。

 人口動態の変化による影響が表れるには時間がかかる可能性があるとはいえ、中国や韓国、タイ、台湾など高齢化が急速に進むアジア地域でこれは一段と重要な問題となっている。

 「こうした観点からすれば、今後数年、長期金利が全般的にそれほど大きく上昇するかどうかは判然としない」とニューマン氏はリポートで指摘。一部の国・地域では長期金利が「人口がなお着実に増えている米国の水準を下回る可能性がある」と記した。日本が経験したように生産年齢人口の伸び悩みは貯蓄との比較で投資を減らし、長期金利を押し下げると説明した上で、「アジアの中銀にとっては人口高齢化を考慮する必要性がさらに生じる。成長を損ねることなく政策金利を押し上げることができる余地を高齢化が小さくするためだ」と論じた。(ブルームバーグ Enda Curran)