カナダ、WTO改革案公表へ 米保護主義の影響緩和目指す (1/2ページ)

カナダのトルドー首相。WTO改革に向けた国際的議論を主導する計画だ(ブルームバーグ)
カナダのトルドー首相。WTO改革に向けた国際的議論を主導する計画だ(ブルームバーグ)【拡大】

 10月の世界貿易機関(WTO)閣僚会合の議長国カナダが作成したWTO改革案の草案が明らかになった。今月20日、スイス・ジュネーブで開かれる各国の貿易担当高官による協議に向け草案を公表し、WTOからの脱退を辞さない姿勢を見せる米国の保護主義の影響を緩和する狙いだ。

 ブルームバーグが入手した草案の写しによると、「WTOの強化と近代化」と題する草案を8月に策定したカナダの通商当局者らは「多国間貿易システムへの信頼回復と保護主義的な措置・対抗措置の阻止」に向け、立場の近い国の間で同盟を結成しようとしている。

 ジュネーブでWTO改革案を議論するのに続き、カナダ・オタワで10月24、25両日に閣僚会合が開かれる。

 カナダ案はWTO改革で重点を置く3分野として(1)監視機能の効率性と有効性の改善(2)紛争処理システムの保護・強化(3)実質的な貿易ルールの近代化に向けた土台作り-を挙げた。

 緊急改革に向け2つの重要分野に優先的に取り組むことを目指している。WTOの紛争処理システム正常化とWTOによる国際貿易慣行の監視能力の改善だ。さらに、インターネットを介した貿易、国境を越えた投資、各国固有の規制、政府系企業などを含む21世紀の貿易慣行に対処し、WTOルールを近代化することを目指す。

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