強硬離脱は失業と負担生む ジャガーCEOが英首相に警告

 ジャガー・ランドローバーのラルフ・スペッツ最高経営責任者(CEO)は11日、メイ首相が出席したバーミンガムでの会合で、英国が欧州連合(EU)離脱で悪い合意に達すれば、数万人の雇用が危うくなり、同社に年間12億ポンド(約1740億円)以上の負担になる可能性があると述べた。来年3月29日に予定される英EU離脱までの時間がなくなりつつある中、自動車メーカーが直面する不確実性に、異例の率直な警告で警鐘を鳴らした。

 同CEOは「3月30日に英国内の当社製造施設が操業可能かどうかすら分からない」と指摘。欧州単一市場への自由なアクセスは「当社製品にとっての車輪と同様、当社ビジネスにとって重要な部分だ」「EU市場への容易なアクセスを失えばエンジニアの技術の結晶よりも税関当局の煩雑な仕事の方が重要になることを意味する」などと述べた。同社は英国で4万人以上を雇用、合意なき英EU離脱となった場合には利益が吹き飛ぶとの見通しを示している。(ブルームバーグ Suzi Ring)