リーマンショック10年 傷浅かった大手銀は海外展開で収益源確保 企業の合併・買収で活路開く (1/2ページ)


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  • 10日、米ニューヨーク・マンハッタンの英大手銀行「バークレイズ」。かつてはリーマン・ブラザーズの本社ビルだった(上塚真由撮影)
  • 10日、米ニューヨーク・マンハッタンの英大手銀行「バークレイズ」。かつてはリーマン・ブラザーズの本社ビルだった(上塚真由撮影)

 2008年のリーマン・ショック以降、3メガバンクなど大手銀行は海外展開に大きく舵を切った。金融危機の傷が比較的浅かったメリットを生かし、経営が悪化した欧米勢や日本企業が多数進出する東南アジアの金融機関に対するM&A(企業の合併・買収)で事業を拡大。少子高齢化で国内市場が縮小する中、海外に収益源を確保した。

 「出資に加えて、1千億ドル(約11兆円)の融資枠を設定してほしい」

 08年9月の米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻直後、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)やみずほFGに米証券大手モルガン・スタンレーから前例のない要請が届いた。「一体、何が起きた?」。みずほの幹部は驚きを隠せなかった。

 当時、危機の原因となった「サブプライムローン(低所得者向けの住宅ローン)」商品の保有が少なくリーマン・ショックの直撃をかわせた日本の金融大手に、経営が悪化したモルガンが支援を求めた。海外事業の拡大を目指す邦銀にはまたとない好機。三菱UFJは08年10月にモルガンへ90億ドル出資し、約20%の株式を取得して資本提携した。

 みずほFGは米証券大手メリルリンチに12億ドルを出資。三井住友FGも英銀大手バークレイズに5億ポンド(約730億円)を出資した上、米金融大手シティグループ傘下の日興コーディアル証券を買収するなど欧米勢の受け皿となった。

 あれから10年。三菱UFJはタイのアユタヤ銀行を買収するなど海外M&Aを積極的に展開し、既に利益の4割を海外が占める。平成30年3月期は最終利益のうちモルガンへの出資分が2割弱に上り、モルガンの情報網を生かしたM&Aの相談業務なども強みとなった。

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